「ニキビは青春のシンボル」だなんて言いますが、事態は深刻なんです。
10代をとっくに過ぎても、ニキビに悩まされることがあるのです。
「10代過ぎたら、吹き出物でしょ」と片付けないでください。
西洋医学的にも、「尋常性ざ瘡」(じんじょうせいざそう)と言ってニキビと同一疾患です。
生理前に一つ二つできるくらいではありません!大量に出るのです!
10代のニキビと区別して、「アダルトニキビ」とも言われています。
アダルトニキビ用のせっけんや、化粧品なども販売されていますが・・・
実際、どうやって治すの?
10代では、早い人は小学校高学年から、おでこや鼻の周り、ほおにできることが多いですね。
背中にできる人もいます。
これは、思春期に入り体がいっせいに「アブラっぽくなる」ために起こります。
一時的なもので、皮脂の分泌バランスがとれてくると治まります。
ただ、不潔な手や爪でいじったりつぶしたりすると、細菌感染を起こして化膿し、
「あばた」になってしまうこともあるので要注意です。
ニキビとは、このような状態です。
・毛穴から出てきた皮脂が、うまく外に出られずに表皮の下でつまっている
・細菌感染を起こして赤くなっている
対処法は、
・清潔にすること
・不潔な手でつぶさない。(清潔な手や器具を用いて皮脂を吸引したり除去したりすれば、きれいになる場合も)
・消毒はほどほどに。(消毒液を塗りすぎると健康な皮膚が弱ってしまう場合も)
・赤くなってしまったら化膿しているということなので、白砂糖の入っているものは控えましょう。
皮膚の現象は、『外側から治す』と思いがちですが、いえいえ、『内側から』が大事なのです。
「アダルトニキビ専用」を謳っているせっけんや化粧品は、多少洗浄力が強いけど保湿成分が入っているとか、殺菌効果があるとか、香り成分でアロマリラックス効果があるとかです。
でも、ニキビは「皮脂が出すぎる」ことが原因で起こるんですよね?
外側からいくら皮脂を除いたって、殺菌したって、内側からどんどん出てくるんじゃ、追いつきません。
「じゃあ、皮脂が出ないようにすればいいんだ!」
そうです!
体が、「なんか余分なアブラが入ってきたんで出したいんですけど」と教えてくれているんですね。
その声に耳を傾けて、「余分なアブラを出す体に合わないもの」をもう入れないようにしましょう。
「アブラを出すこと」を「皮脂分泌」といいます。
皮脂分泌には、性ホルモンが深く関わっています。
女性が生理前にニキビができやすいのはそのためです。
男性ホルモンが過剰になると、皮脂分泌も過剰になります。
アダルトニキビに悩まされる女性は、
もし男性に生まれていたら「ヒゲが生える部分」にニキビができます。
だから、口やあごの周りにできるんですねー。
ここが、「10代のニキビ」とは違うところです。10代では、おでこやほお、鼻が多いのです。
・ 肉食、乳製品
・ ストレス
これ、思い当たる方多いのではないでしょうか。
社会人になると、様々なストレスがふりかかりますよね。
◆ 仕事をきちんとこなさなくてはいけない。
◆ やりがいのある仕事につけない。
◆ 職場の人間関係に神経をすり減らしている。
◆ 大人としての所作、女性としての身だしなみにも気を配らねばならない。
恋愛も一番気になるお年頃です。彼氏に振り回されたり、なかなか彼氏ができなかったり・・・。
方や、社会人になると経済的にも余裕が出てきて、食べ歩きや夜遊びなどにも目覚め、
「美食」になります。お肉や乳製品は美味しいですものね。お酒のつまみにもピッタリです。
「アダルトニキビ」という言葉ができるくらい、ニキビに悩む若い女性が増えるのは、当然のことですね。
ではなぜ肉や乳製品がダメなのでしょうか?
まず、体質的に「日本人の場合」とお断りしておきます。
日本人は、動物の肉・乳製品を食べられるように体ができていません。
「体に合わない」人が多いのです。
体に合わない物が入ってきたら、体は一生懸命排出しようとしますよね。
便や尿だけでは排出できない分が、皮膚に出てくるのです。
また、動物の肉は脂肪が多く含まれています。カロリーが多いのはご承知のとおりです。
ダイエットする場合、肉は控えますよね。
動物の体温は、38度以上と人間よりだいぶ高いのですが、
その脂肪は、温度の低い人間の体内では固まってしまうのです。
サラサラにはならないのですね。
これらのことが複合して、腸の壁を汚し、腸の機能を下げ、美肌を阻害しているのです。
便秘をすると、途端に肌がくすんだり、吹き出物(ニキビ)ができる人がいます。
これは、腸の状態が肌に直結しているということを表しています。
私は24、5歳の頃から、31歳くらいまで、ずっとアダルトニキビに悩まされていました。
どくだみ茶がいいと聞いて飲んでみても治らず、
ニキビ治療で有名な皮膚科に通って、薬用石鹸ミューズで洗顔しても治らず(これ結構スゴいですよね)、
いつもコンプレックスだったので、
詐欺的な美顔エステにも引っかかるありさまでした(被害総額いくらかな・・・いいんです、「学び」なので)。
どうしたものか・・・30過ぎたらそのうち治る(根拠はない一般的な話ですが)と聞いていたのに、一向に治らない・・・
絶望しかけた時に、世はインターネットが全盛となり、パソコンにお詳しい方だけでなく庶民にも開かれるようになりました。
そこで調べていると、「肉が良くない」との情報が。
早速試してみました。
すると、ピタッと、全く出なくなったのです!
生理前に、一つ二つ出るくらいになりました。
(当時はまだ、乳製品は普通に摂っていたのですが)
こんな、カンタンなことだったのか・・・(驚愕)
「食べ物でカラダは変わる」と、至極当然なことにようやく気付きました。
それからでした。
「ベジタリアン」に興味がわき、
いろいろ調べて行き着いたのが「マクロビオティック」でした。
マクロビオティックとの出会いは、
「ニキビを治す」「美容と健康」以上に素晴らしいものをもたらしてくれました。
出会えたことに感謝しています。