日本人のソウルフード、お米。
今、都会暮らしの方から「お米作りを体験したい」という声が高まっています。
農薬を使っていない田んぼでは、カエルやアメンボなどの生き物がいっぱいいます。
土、緑、空気、水、小さな生き物。
都会生活の疲れを癒してくれるものがたくさんあります。
田植え体験や、稲刈り体験をさせていただける農家さんやワークショップを開いている団体もあります!
小学校の庭で、教材として栽培されていたり、玄関先などでバケツで稲を育てていたりするご家庭を見たこともありますが、私は全く経験がありませんでした。
家庭菜園は子どもの頃から親がやっていて、私も好きでしたし少しはわかるのですが、お米に関してはサッパリ。
農家さんで体験させてもらえるイベントもあるけど、場所も遠いし、タイミングが合わないな、
でもチャンスがあればやってみたいなと思っていました。
実は30代の頃、職場の同い年の同僚から、
「普段はサラリーマンのお父さんが休日だけ田んぼに通って作った無農薬のお米」
をいただいたことがあったのです。「うちでは食べきれないからもらって」と。
えっ、そんなことができるの!?しかも、無農薬!?
とても興味が湧いていろいろと教えてもらいました。
お父さんは、首都圏のご自宅から宮城県まで通っていたそうです。
定年後に、家族が食べる分のお米は自分で作ることが夢だったと。
でも田んぼを貸してもらうのはなかなか大変で、何回も通って作業をして、信用を得たそうです。
お父さんと、娘さんである私の同僚ご家族(子ども3人)、弟さん家族(子ども2人)に分けてもまだ余るくらいで、
マクロビオティックをやっている私に、「玄米食べるよね?」と分けてくださったのでした。
とても、すてきなお父様だなぁ〜、すごいなぁーと思いました。
それから月日は流れ、私にも子どもが生まれ、育児と仕事のあり方に悩んでいた時、ダウンシフトと出会いました。
「ダウンシフトな生活」ではお米を自給するとのこと!
休耕田を借りて、作業は年間20日でいい!?
場所も千葉県匝瑳市!?宮城や新潟よりも近いし、ハードルが一気に下がりました。
田んぼの見学&稲刈り体験をさせてもらい、心地よい汗をかきました。
稲刈りでは、刈った稲を束ね、しばらく天日に干します。
その方がお米にお甘みが増して、美味しくなるのだそうです。
一粒も無駄にできないな、と夫がつぶやき、まさにその通りだと思いました。
すると、ダウンシフトのセミナー参加者の方から、「町田で一緒にお米作りを体験しませんか」とのお声かけが。
えっ!!東京都内にも田んぼあるの!?驚きでした!
娘も2歳と小さく、いろいろと手がかかる時でしたので、やはり近い方が助かります。
さっそく次のシーズンから参加させてもらいました。
紹介してくださった方がおっしゃる通り、とてもいい「気」が流れている場所でした。
娘はまだ3歳、小さくて田んぼに入るのは不安がありましたので、
あぜ道で遊んでいてもらいました。カエルやバッタ、トンボを見て大喜びです。
小さなお花やどんぐり、都会では見たことのない植物もたくさんあります。
お子さんの参加者は、足元が安定しない水田に入るのは
足腰が強くなってきた小学生以上が多かったです。
3歳の娘は水田には入りませんでしたが、
小学生のお姉さんに遊んでもらったり、大人たちにもかまってもらえて、大助かりでした。