「ちゃんと勉強してからやってみようと思ったら、すごく難しそう!」という方へ。
「お料理が苦手だからまず無理!」という方へも、特殊なテクニックなど使わなくてもできる方法をご紹介。
これなら、お金もかかりません。
まずはやってみることが大事です!
本に書いてあること、スクールで習うことを自分で試してみて、試す前との違いを実感できると楽しくなります。
難しそうに思えた知識も面白く、スイスイ頭に入ってきます。
自分にできそうなことから始めてみてください。
★ よーく噛む。一口100回が理想。まずは50回。
唾液とよく混ざり合うことで、消化吸収もよくなります。
噛む回数なんて数えたことなかった、という方は、ぜひ数えてみてください。一口10回に満たないことがほとんどだと思います。中には3、4回で飲み込んじゃってる場合もありますが、よーく噛むようにするだけで違います。「陰陽のバランス」もとれるのです。
★ 食べ過ぎない。腹八分目。できればもっと減らす。よーく噛むようになれば、少ない量でも満腹感が得られます。
★ 白砂糖をとらない。
白砂糖の有害性が知られるようになってきました。白砂糖は精製されすぎているためほとんど薬と同じで、依存性があります。「甘いものが止められない」という状態は、このためです。
止められないほどでなくても、白砂糖は陰陽でいうと「極陰」で、体を「ゆるめる」作用があるため、とりすぎると様々な弊害を引き起こします。
月経痛、月経異常、婦人科疾患、貧血、片頭痛、うつ病、キレやすい、蚊に刺されやすい、感染症にかかりやすいなど。
『シュガー・ブルース』という映画も作られたくらいです。
ただお菓子・スイーツ・清涼飲料水をとらないというだけでなく、今や白砂糖はあらゆる食品に入っています。お惣菜、ドレッシング、調味料、納豆のタレにまで入ってるんです!これらを一切やめてみると、特に体調不良に困っていないという方でも、違いがわかります。
★ 化学調味料をとらない。
味の◯、うま味調味料、グルタミン酸ソーダ、「アミノ酸」と表記されていますが全部化学調味料のことです。これも、白砂糖とほぼ同じ理由で体に良くありません。
★ 食材は、旬の国産のものを買う。
なるべく近い地域からとれたものを。旬なら、ちょうど美味しく値段も安い!
★ 調理する時は、皮をむかない、アクをとらない。 「食材からエネルギーをいただくには、なるべく丸ごといただく」ということです。
そんなことないですよ!
確かに、上を見ればきりがないですよね。
でも、最初からそこを目指さなくていいと思います。
大切なのは、「人を参考にはしても、比べないこと!」
マクロビオティックは、「自分を楽にする方法」です。
楽にするはずなのに、逆に苦しくなってはいけません。
苦しいと感じるならば、どこかで無理をしています。
本当に自分に合っていれば、楽しくてワクワクがずっと続きます。
最初は自分のできそうなことから始めてみてください。
進んでみないとわからないことってあります。
進んでみて初めて見えることがあり、さらにこっちに行こう、と思えるのです。
回り道をしたとしても、それも意味のあることです。
ゆるゆるでも効果は出ますから、自分に合った方法でやってみてくださいね。
いけないということはありません。
ほとんどの日本人の場合は、実は肉や魚などの動物性をとらなくても大丈夫なんです。
「体にあんまり必要ないから、動物の命までもらわなくてもいいんじゃない?いただく命は植物までにしない?」
「あんまり必要ないから、食べたいなら嗜好品程度に。必死に食べる必要はないですよ」ということなんです。
外国人や、日本人が外国に住む場合は?
外国にもマクロビオティック実践者はたくさんいます。
住む土地に合わせればいいと思います。
そもそも人類は、「穀物菜食」に適合してできているのです。
歯の数もそれを示しています。
(草食動物と肉食動物の歯の形の違いを思い浮かべてみてください)
消化器のしくみ、腸の長さも違います。
穀物や植物が豊富に摂れない寒い土地に暮らすしかなかった人種が、動物や乳製品に適合した体になっていったのです。
では、肉を食べてもよい状況とは?
「その土地、その季節にとれるものを食べるのが、理にかなっている」ということから考えてみましょう。
冬や寒冷地では、体を温める必要があります。
脂肪をつけて寒さに耐える必要があります。
また、《新鮮な食材=生命エネルギー》 というと、ほとんど動物しかいないですよね。
そのために、肉を食べてもよいのです。
肉が体に必要ない体質や地域の場合は、食べても排出されます。
体に合わないのですぐに下痢をしたり、ニキビとなって皮膚に吹き出したりします。
排出できない場合には、脂肪やぜい肉となって体につく。つまり、太ります。
どこか体に不調が出てくることも。
栄養が多すぎて、体の中で静かに”がん”化している場合もあります。
「タンパク質をとらなきゃ」「必要な栄養だから食べなきゃ」
「肉はご馳走だからメニューに入れなきゃ」と頭で考えて食べることも、ちょっと脇に置いてみてください。
特に現代では、栄養学に洗脳されてしまっている人があまりにも多いので・・・。
また、猛々しさが必要な場合には肉も必要かと思います。
食は「命をいただく」行為ですから、動物を仕留められる力を持った人なら、
動物を食べることが理にかなっているといえるでしょう。
余談ですが、普通の食事をしていた頃、あるサーファーの方の言葉が響きました。
「俺は、自分で殺せる動物しか食べない。豚や牛は無理。」
すごくストンと腑に落ちました。
この言葉が、ベジタリアンに興味がわいたきっかけでもあります。
ひと昔前までは、家でニワトリを締めて、羽をむしり解体の処理をして、いただいていました。
主婦の女性もしていたわけですから、「できる人」ならいいのではないでしょうか。
魚も、釣ってきて自分でさばけるならいいと思いますよ。
よくないのは、「自分は肉を食べているのに、屠殺・解体に従事する人を残酷だとか卑しいとか非難すること」ですよね。
肉が食べたければ、本当なら自分で仕留めて、解体して処理して食べるべきなんです。
そうすれば、「命をいただく」ことの重さがわかり、食物を無駄になどできないはずです。
お金を出せばすぐになんでも出てくる都会では、「命」が食べ物として食卓に上がるまでの過程から、切り離されてしまっていますよね。分業が進んで、表面しか見ないことはまさに「おいしいとこどり」ですね。
お肉を食べるなら、育ててくれた人、屠殺してくれた人、解体してくれた人、ここまで運んできてくれた人、調理してくれた人、
そしていのちをくれた動物。
それら多くのことに、心から感謝していただきましょう。(合掌)
コンビニ、行っていいんですよ!私も時々行きますよ。
「行ってはいけない」と自分で禁止すると、つらくなると思います。
コンビニはやっぱり便利!きっちりやろうとすると疲れちゃいますから、
時々は息抜きにいいのではないでしょうか。
ただ、商品を選ぶ目は必要ですよね。
「手首の運動」で、商品を手に取ったらパッケージの裏側を見て、品質表示をチェックしてみてください。
自分の基準の妥協点をつくって、それをクリアしたものならいいのではないでしょうか。
自然食品のお店が近くになければ、通販という手があります!
自然食品店の側もそれはわかっていますから、通販に対応しているお店が多いのではないでしょうか。
自然食品店のものを買っていれば、ひとまずは特殊な食生活にしなくても大丈夫ですよ。
インスタント麺もありますし、冷凍食品もあります。お惣菜のレトルトパックもあります。
生活に必要なものは一通りそろっています。
食品だけでなく、食器、おなべなどの調理器具、洗剤、ボディケア用品、衣類、化粧品まであります。
自然食品店にもいろいろあり、お肉や魚、乳製品を扱っているところもあります。
添加物を極力減らしたり、なるべく薬を使わずに育てた家畜由来のものだったりするので、普通の食事からの移行期や、マクロビ食には興味ない、というご家族がいる方にはいいと思います。
しかし、「もどき」食材(肉や魚の代替品)を買う場合には、紛らわしいですね。
最初は、肉なのかもどきなのか、乳酸菌は乳製品なのか(植物性の乳酸菌もあります)、よくわからないですよね。
動物性を全く扱っていないお店の方が、うっかり動物性を買ってしまうことがなくてわかりやすいと思います。(しっかり表示を見て選べばいいんですけどね・・・)
まあ、私は面倒くさがり屋なので、「もどき」はほとんど買いませんでした。